赤字経営が続くオーストリア航空も、路線の整理に乗り出した。オーストリア国内の短距離路線である、ウィーン?グラーツとウィーン?リンツ、ウィーン?クラーゲンフルトのフライトが廃しされる見通しだ(DerStandard)。シュタイアマルク、州政府が補助しない限り廃止される見通しだ。(州政府が補助するなら、EUが定める「公共サービス義務」制度を使う必要があるだろう。)なお、これらのフライトはコードシェア便で、ANAの便名がついているものも一部にある。
ウィーン?ブダペスト間の幹線鉄道を付け替えて、ウィーンの空港に乗り入れる案も浮上している。Zentralfriedhof貨物駅周辺での路線の付け替え、ウィーン空港までの既存路線の改良(主に信号設備と、貨物用の測線の整理)、ウィーン空港から先は既存の貨物線のアップグレードなどをすればよい。フランクフルト空港とドイツ鉄道、ルフトハンザ・ドイツ航空が行っているように、オーストリア連邦鉄道(ÖBB)の列車に航空便の番号を付けてチケットを販売する方法などが可能だろう。2013年にウィーン中央駅が完成すれば、各方面への直通は格段に容易になる。
一方で、戦略的な路線の増強も行われている。その一つがイラク北部のErbilへの路線の増便だ。現在週3便飛んでいるオーストリア航空のフライトが、夏から週5便になるという。さらに、湾岸戦争以来運行されていない、フランクフルトからバグダッドへのルフトハンザ・ドイツ航空の便の再開もこれに加わるそうだ。(DerStandard)
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