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陸前小野(Rikuzen Ono)
野蒜←陸前小野→鹿妻
野蒜を発車ししばらくすると、真新しい高架橋の線路になり、やがて吉田川、鳴瀬川を一気にまたぐと陸前小野に到着します。この吉田川、鳴瀬川の橋梁は平成12年6月25日に完成したもので、開業当初から使われていたそれまでの橋から約300m下流に架けられました。この鳴瀬川・吉田川は、この付近では風の通り道となり、強風で運休することがしばしばあり、輸送上のネックとなっていました。新しい橋梁は風速30メートルまで列車の運行が可能で、強風による運休はほとんどなくなりました。さらにこの橋梁は世界で初めてフィンバック工法と呼ばれる方法で建設され、橋脚間の柵が半月状に切り取られた形で、渡るときに反響の関係で一定のリズムで騒音の大きさが変わります。
なお、鳴瀬川は加美郡小野田町から、吉田川は黒川郡大和町から流れてくる川で、とくに吉田川が鹿島台町付近の洪水の元凶となっていたため、堤防により2つの流れを仕切ることで人工的に合流地点を鳴瀬川の河口付近まで移動させた結果、2つの川が並んで流れている妙な格好になったものです。
陸前小野駅は、仙石線唯一の委託駅です。駅前から少し出ると国道45号線が通ります。また、駅の裏手の道を進んだところにある鳴瀬川の河口近くには明治時代に計画された野蒜築港跡があります。これは北上川から松島湾に至る北上運河、東名運河と一体となって、水運の拠点として計画された築港が、建設中に台風による壊滅的な被害を受けてしまい、そのまま放棄された名残で、様々な遺構が残っています。もしも野蒜築港が完成していたら、この付近の風景は今とは全く違うものになっていたでしょう。
所在:
桃生郡鳴瀬町牛網上江戸原
開業:
昭和3年4月10日
一日平均乗降客数:
991人
近隣施設:
鳴瀬町役場
野蒜築港跡
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